Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こはん
湖畔
久生 十蘭
Lisez 湖畔 (こはん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 180 caractères · 47 écrans
俺は思わず眉を顰めて、
「それは拙いことをした、そして話でもしたのか」
「イイエ、妾を見ると、目玉をコーンなに剥きだして、後退りして、這うようにして逃げて行きました。幽霊だと思ったんでしょうから、大丈夫ヨ。なにしろ、妾が墓の下へ入るところまで見届けた人なンだから」
「イヤ、なんとも言えぬ。然し、高木なら口止めする自信がある。一寸、行って来る」
二時間ほどの後、小屋へ戻って陶に言った。
「オイ、高木が首を吊っていたヨ。天井の梁にぶらさがっていた」
陶はだまって俺の顔を見返した。高木の口をふさぐために、俺が行って締め殺したと思っているわけでもあるまいが、なにか解せないような顔をしている。しかし別に何も言わなかった。俺は畳の上へあがると、陶の手を弄びながら、
「高木が死んだのを見たら、考えが変った。失踪なぞと生温いことせずに、俺が死んだことにしてしまおうと思うのだ。つまり、高木に失踪して貰って、俺の方は、自殺したことにする、高木の死骸を林の奥へぶらさげて置いて、俺の身代りにするのだ。そうすれば、綺麗サッパリこの世の縁が切れるというものだからナ」
夜の十一時頃、ボートを漕ぎ出して高木の家の裏手に着け、高木の死体を積込んで帰った。