Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひのとり
火の鳥
Lisez 火の鳥 (ひのとり) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 740 caractères · 76 écrans
いまのあなたにお金をあげたら、僕は、ものの見事に背徳漢かも知れない。けれども、これは僕の純粋衝動だ。僕は、それに従う。僕には、この結果が、どうなるものか、わからない。それは、神だけが知っている。生きるものに権利あり。君の自由にするがいい。罪は、われらに無い。」
「ありがとう。」くすと笑って、「あなたは、ずいぶん嘘つきね。それこそ、歴史的よ。ごめんなさい。じゃ、また、あとで、ね。」
三木朝太郎は、くるしく笑った。
☆
東京では、昭和六年の元旦に、雪が降った。未明より、ちらちら降りはじめ、昼ごろまでつづいた。ひる少しすぎ、戸山が原の雑木の林の陰に、外套の襟を立て、無帽で、煙草をふかしながら、いらいら歩きまわっている男が在った。これは、どうやら、善光寺助七である。
ひょっくり木立のかげから、もうひとり、二重まわし着た小柄な男があらわれた。三木朝太郎である。
「ばかなやつだ。もう来てやがる。」三木は酔っている様子である。「ほんとうに、やる気なのかね。」
助七は、答えず、煙草を捨て、外套を脱いだ。
「待て。待て。」三木は顔をしかめた。「薄汚い野郎だ。