Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいたんけん
火星探険
海野 十三
Lisez 火星探険 (かせいたんけん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 77 522 caractères · 155 écrans
「それはさっき、張君にやらせたんだよ」
とネッドがわきから口を出した。
「おい張君。あの話を河合君にしておやりよ」
「あんな予言は駄目だよ」と張がいった。
「僕は自信がないんだ。でもネッド君がぜひやれというもんだから……」
「牛頭仙人が、自分の力を知らないじゃ困るね。とにかく河合君に話しておやりよ」
ネッドが熱心にいうものだから、張ははずかしそうに語りだした。
「……つまりね、水晶の珠を見つめていると、こんな光景が見えたような気がしたんだ。僕たち四人がね。あの乳牛の箱自動車の上で、面白そうに狸踊りをおどっているのさ」
「へえ、狸踊り?」
「ほら、いつか山木君が教えてくれたじゃないか。何とか寺の狸ばやしの踊りだ。太い尻尾をぶらさげて、へんな恰好で踊るやつさ」
「ああ、あれか。證城寺の狸ばやしだよ」
「うん、それだ。で、僕たちが自動車の上で踊っていると、そこへ、ばらばらと赤いものが雨のように降って来るんだ。それで幻は消えた。おしまいだ」
「何だい、その赤いものが、ばらばらというのは……」
「それが分らない。火の子よりは大きいんだ。綿をちぎったほどの赤いものだ」
「すると焼夷弾が上から降ってくるのかな」