Classiques japonais avec furigana
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はいいろのあねとももいろのいもうと
灰色の姉と桃色の妹
小川 未明
Lisez 灰色の姉と桃色の妹 (はいいろのあねとももいろのいもうと) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 817 caractères · 8 écrans
」と、姉はいいました。
「姉さん、なぜ私は、あなたのもとへ帰ってこなければならないのですか。私は、それがわからないのです。私は、かってなところへいきます。そして、もうけっして、あなたのもとへ帰ってはきません。あなたは私とは、まったく性質が合わないじゃありませんか。」と、妹は答えた。
「いえ、それはなりません。たとえ、おまえがどこへいっても、私は、おまえを探し出します。隠れても、逃げても、それはだめです。私はおまえがどこにいるか、じきに探し出すことができる。」と、姉がいった。
なんという執念深い姉だろうと、妹は、そのとき慄えあがらずにはいられませんでした。
生まれつき快活な妹も、姉のあることを思ったときには、唄うこともいつか曇らざるを得なかったのである。
姉は白い花の咲く木の下で、なにか深く、耳を澄まして考えていました。そのとき、妹は、そんなこととは知らずに、熱心に銀の棒を動かしていた。
広野を越えてかなたには、町がありました。
そっちからは、たえずにぎやかな物音が、かすかに空を流れてきこえてきました。
妹は、それに耳を傾けていたが、立ち上がりました。