Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つばくろ(つばくろ)

燕(つばくろ)

山本 周五郎

Lisez 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 395 caractères · 52 écrans

Aozora Bunko

庄野は箸を持ったままの手を、静かに膝の上へおろし、どこか遠いところを見るような眼つきで、暫く黙っていた。――老女のいよが酒と肴の鉢を持って来、かれらの膳部の上を片づけてから、持って来た物を置き替え、庄野の前にある手のつけてない皿を、どうしようかと問いかけるように又左衛門を見た。又左衛門は、さげてよしと云うように頷き、老女は片づけた物を持って去った。

「うん」とこのあいだに庄野が云っていた、「そんなこともあったな、すっかり忘れていたが、そうだ、たしかにそんなことがあった」

「佐藤が仲にはいって、幸いけがもなく済んだが」と渡貫が云った、「あのときおれたちは、佐藤がよけいなことをすると、内心みんな不平だったものだ、庄野も新原も本気でやるつもりらしかったし、どう勝負がつくかこっちはまたたのしみでね」

「この酒をためしてくれ」と又左衛門が云った、「灘の蔵元からじかに送らせているんだが、酢のきいた物や焼き魚にはよく合うと思う」

四人は肴を喰べ、酒を啜った。

「そんなことはない」と又左衛門が云った、「いや、いまのはたし合の話だが、渡貫も思い違いをしている、あのときは新原も庄野も本気でやる