Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lisez 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 653 caractères · 98 écrans
隅ッ子の方に固まっていた雛妓が「ワッ」と泣き出す……トタンに来島の血相が又も一変して真青になった。
「……何ですか貴方は……芸妓なんぞドウでもいいたあ何です」
「……バカア……好色漢……そんな事を云うたて雛妓は惚れんぞ……」
「……惚れようが惚れまいがこっちの勝手だ。フザケやがって……芸妓だって同等の人間じゃねえか。好色漢がドウしたんだ……手前等あ役人の癖に……」
と云いさしたので吾輩は……ハッ……としたが間に合わなかった。二三人の警官と有志らしい男が一人か二人、素早く立上って来島と睨み合った。しかし来島は眉一つ動かさなかった。心持ち笑い顔を冴え返らしただけであった。
「……何だ……貴様は社会主義者か……」
「……篦棒めえ人道主義者だ……このまんま帰れあ死体遺棄罪じゃあねえか。不人情もいい加減にするがいい……手前等あタッタ今までその芸妓を……」
「黙れ黙れッ。貴様等の知った事じゃない。吾々が命令するのだ。帰れと云ったら帰れッ……」
「……ヘン……帰らないよ。海員の義務って奴が在るんだ。芸妓だろうが何だろうが……」
「……馬鹿ッ……反抗するカッ……」
と云ううちに前に居た癇癪持ちらしい警官が、来島の横ッ面を一つ、平手でピシャリとハタキ付けた。