Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちち
父
金子 ふみ子
Lisez 父 (ちち) de 金子 ふみ子 (かねこふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 107 caractères · 21 écrans
この結構な学校へ私は、風呂敷包みを背中にななめに縛りつけてもらって、山の上の家から叔母の店の前の往来を歩いて通った。たぶん私と同じような境遇におかれた子供たちであろう。十人余りのものが狭い路地のどぶ板を踏んで通って来るのであった。
父は私をその私立学校に、貧民窟の裏長屋に通わせるようになってから、私に噛んで含めるようにいいきかせるのだった。
「ねえっ、いい子だからお前は、あすこのお師匠さんのところへ行ってることをうちに来る小父さんたちに話すんじゃないよ。それが他人に知れるとお父さんが困るんだからね、いいかい」
叔母の店は非常に繁昌したようである。がそれでいてすこしも儲けがなかったようである。いや儲けがあったのかしれないけれど、なにぶん父が毎日お酒を呑んだり、はなをひいたりしているのだからうまく行く筈はなかったのだろう。のみならず、父と叔母とはその頃、世間の噂にのぼるようなのぼせ方であったらしい。
それでも叔母の家はまだよかった。困っていたのは私たち母と子であった。ある日の事である。私たちは何も食べるものがなかった。夕方になっても御飯粒一つなかった。