Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぼたんどうろう ぼたんとうき

牡丹灯籠 牡丹灯記

田中 貢太郎

Lisez 牡丹灯籠 牡丹灯記 (ぼたんどうろう ぼたんとうき) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 676 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

彼は好奇にその中を覗いてみた。そこには一個の棺桶が置いてあったが、その上に紙を貼って太い文字が書いてあった。それは「故奉化符州判女麗卿之棺」と書いたものであった。喬生は眼を見はった。棺桶の前には牡丹の花の飾をした牡丹燈が懸けてあった。彼はぶるぶると顫えながら、牡丹燈の下のほうに眼を落した。そこには小さな藁人形が置いてあって、その背の貼紙に「金蓮」と書いてあった。

喬生は夢中になって逃げ走った。そして、やっと己の家の門口まで帰って来たが、恐ろしくて入れないのでその足で隣へ往った。

「ああ帰ったか、どうだね、判ったかね」

老人はこう云って訊いた。喬生の顔は蒼白くなっていた。

「いや、大変なことがあった、お前さんの云った通りだ」

「そうだろうとも、ぜんたいどんなことがあったね」

「どんなことって、湖西へ往って尋ねたが、判らないので帰ろうと思って、あの湖心寺の前まで来たが、くたびれたので、一ぷくしようと思って、寺の中へ往ってみると、西の廊下の往き詰めに、暗い室があるじゃないか、何をする室だろうと思って、覗いてみると、棺桶があって、それに故の奉化符州判の女麗卿の柩と書いてあったんだ、麗卿とはあの女の名前だよ」