Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ろうごくのはんにち
牢獄の半日
葉山 嘉樹
Lisez 牢獄の半日 (ろうごくのはんにち) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 671 caractères · 16 écrans
検事が保釈をとり消す、と言ってると、弁護士から聞かされた時だ。
――俺はとんでもねえことをやったわい。と私は後悔したもんだ。私にとっては、スパイを蹴飛ばしたのは悪くはないんだが、監獄にまたぞろ一月を経たぬ中、放り込まれることが善くないんだ。
いいと思うことでも、余り生一本にやるのは考えものだ。損得を考えられなくなるまで追いつめられた奴の中で、性分を持った奴がやるだけのもんだ。
監獄に放り込まれる。この事自体からして、余り褒めた気持のいい話じゃない。そこへ持って来て、子供二人と老母と嬶とこれだけの人間が、私を、この私を一本の杖にして縋ってるんです。
手負い猪です。
医者が手当をしてくれると、私は面接所に行った。わざと、下駄を叩きへ打っけるんだ。共犯は喜ぶ。私も嬉しい。
――しっかりやろうぜ。
――痛快だね。
なんて言って眼と顔を見合せます。相手は眼より外のところは見えません。眼も一つだけです。
命がけの時に、痛快だなんてのは、まったく沙汰の限りです。常識を外れちゃいけない。ところが、
――理屈はそれでもいいかしれないが、監獄じゃ理屈は通らないぜ。オイ、――なんです。