Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろうごくのはんにち

牢獄の半日

葉山 嘉樹

Lisez 牢獄の半日 (ろうごくのはんにち) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 671 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

――面白い。

私はそこで窓から扉の方へ行って、赤く染った手拭で巻いた足を、食事窓から突き出した。

――手前は看守長だと言うんなら、手前は言った言葉に対して責任を持つだろうな。

――もちろんだ。

――手前は地震が何のことなく無事に終るということが、あらかじめ分ってたと言ったな。

――言ったよ。

――手前は地震学を誰から教わった。鯰からか! それとも発明したのか。

――そんなことは言う必要はないじゃないか。ただ事実が証明してるじゃないか。

――よろしい。あらかじめ無事に収まる地震の分ってる奴等が、慌てて逃げ出す必要があって、生命が危険だと案じる俺達が、密閉されてる必要の、そのわけを聞こうじゃないか。

――誰が遁げ出したんだ。

――手前等、皆だ。

――誰がそれを見た?

――ハハハハ。

私は笑い出した。涙は雨洩のように私の頬を伝い始めた。私は首から上が火の塊になったように感じた。憤怒!

私は傷いた足で、看守長の睾丸を全身の力を罩めて蹴上げた。が、食事窓がそれを妨げた。足は膝から先が飛び上がっただけで、看守のズボンに微に触れただけだった。

――何をする。