Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ものすごきひとくいばなのかい

物凄き人喰い花の怪

国枝 史郎

Lisez 物凄き人喰い花の怪 (ものすごきひとくいばなのかい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 756 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

十五分、十六分、二十分! その時花は痙攣しながら静かに静かに運動を始め花弁が徐々にほぐれて来た。そして再び前のように深紅の花弁を上に向けて毒々しく花を開らいた時には仔牛ほどもあった野犬の姿は最早どこにも見られなかった。完全に消化されて了ったらしい。

市長官邸の客室に市長を初め警視総監や多数の記者に囲繞されて心霊学者のフィリッポ氏が愁に沈みながら腰掛けていた。そして皆の乞うままに昨日の事件の説明をした。

「……今度の私の発見は、私の専攻の心霊学とは殆没交渉でありました。私は私の常識に依って事件の解決をしたのでした。最初花園まで行った時もろもろの草花の香に混ってアンモニアの匂が致しました。そうしてアンモニアのその匂は人体分解の結果として分泌されたものであって薬種屋で売っているアンモニアと違うということを知りましたので、それに関連して直ぐ私は工場の何処かで沢山の人が分解されたことを認めました。第二に私の知ったことは工場の下か母屋の下かに大地下室があるに違いないと斯ういうことでございます。どうしてそれを知ったかというに機械を運転させた時一通りならぬ反響が四辺の空気を顫わせたからで、あれだけの工場のあれだけの機械ではどのように運転を烈しく行てもあんな反響は起こらない。