Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くるいだこ

狂い凧

梅崎 春生

Lisez 狂い凧 (くるいだこ) de 梅崎 春生 (うめざきはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 430 caractères · 226 écrans

Aozora Bunko

「一度これを持って、国立病院に行ってみませんか。紹介状を書きますよ。古いものかどうか、わたしには判断出来ませんのでね」

「そうですか」

「一般に骨全体の影がうすいようですな。齢の割には弱って来ている」

医師は眼鏡を外して、像にしげしげと見入った。

「小さい時、カルシュームのとり方が少かったんでしょう」

栄介はうなずいた。今思っても、確かにとり方が少かった。それと同時に、彼は城介のことを考えていた。

「僕には双生児がありましてね――」

「ソーセージ?」

「いえ。つまり僕は、ふた児の一人として生れて来たという意味です。相手はもう生きていないけれど――」

「なるほどね」

「双生児というのは、母体からの栄養やカルシューム分を、二人で分け合って育つものでしょう。そういう点で、先天的に骨格がやわであるとか、筋肉が薄弱に生れつくとか、そんなことはないのですか?」

「さあ。それは――」

医師は笑った。冗談に言っていると思ったのかも知れない。

「その相手の人も、体は弱かったんですか。死んだというのは――」

「いや、病気じゃありません。相手は僕より骨が太かったし、腕力も強かった。そこでその分だけ、僕の取り分が少かったと言う風には――」