Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さるとびさすけ

猿飛佐助

織田 作之助

Lisez 猿飛佐助 (さるとびさすけ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 413 caractères · 60 écrans

Aozora Bunko

「明けて口惜しい龍宮土産、玉手の箱もたまには明かぬ……」

と、例の調子を弾ませて、

「――明けてたまるか風穴一つ、と申すのもこの顔一面、疱瘡の神が手練の早業、百発百中の手裏剣の跡が、網代の目よりもなお厳重に、赤い鰯のうぬが手裏剣、仇な一匹もらしはせじと、見張って取り巻くあまたのアバタ、あの字づくしのアバタの穴が、空地あけずに葦のまろ屋、さては庵室あばら屋と、軒を並べた雨戸を明けりゃ、旭の登る勢いに、薊の花の一盛り、仇な姿に咲きにおう、アバタの穴の花見酒、呆れが礼を言いに来る、あたら男を台なしの、信州にかくれもなきアバタ男猿飛佐助とは俺のことだ」

と、あの字づくしで答えると、楼上の男は心得たりと、

「いみじくも名乗った。手八丁口八丁の、ても天晴れなる若者が、あの字づくしで名乗ったからは、いの字づくしで、答えてくれよう。――十六夜う月も石山の、乾にかくれて一寸先を、いざりも這えぬ暗闇に、かくれてことなすいか者は、石川や浜の真砂の数あれど、石の上にも三年の伊賀で覚えし忍術を、いざ鎌倉のその時に、使えばいかな敵もなく、いつも月夜と米の飯、石が流れて木の葉が沈む、今太閣の天下をば、命をかけた陰謀の、意地ずくどりの的にして、命知らずの一味郎党、一蓮託生の手下に従え、一気呵成に奪わんと、一騎当千の勢いの、帷幄は東山南禅寺