Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lisez 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 374 755 caractères · 745 écrans

Aozora Bunko

六十二頁(ああいやね、私はこんな小さい数字をかくとき、理由がなくよくばり性が出て、つくづくいやと思う。でも、ここまでためるのは点滴風なのに。)読書力の範囲というか歯というか、よわいことね。これは全く歴代の作家たちの弱点です。今よんでいるところなんかはね、逆な形では、中村屋の主人、黒光女史なんかには実に実によくわかりやすいのです、きっと。生活感情の土台の廻転度数だから。何て腹立たしい可笑しさでしょう。

きのうから十日朝まで私は一人になります。藤江、休みをとってかえっているわけです。昨夜寿江子が来て、とまっています。

きのううかがうのを忘れてしまったが、茶の間の写真いかが? 届きました? 何て御挨拶いたしましたろう。ねえ、これはあの長火鉢よ、そう云ったでしょう? それともまだ、そこの室までは行けないでどこかで窮屈がっているかしら。私はこんな心持を感じるのです。ここにある。あけて見られる。でも見ないでいる、そういう子供らしいようなたのしんでいる心持。それから又何だかかくれんぼして、二人でどっかの隅にかたまってかくれているときの心持。そんな面白さ。そして私は自分の顔が暖いもののそばにあることを感じるの。