Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうしょうそく

獄中消息

大杉 栄

Lisez 獄中消息 (ごくちゅうしょうそく) de 大杉 栄 (おおすぎさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 57 149 caractères · 114 écrans

Aozora Bunko

まだ新しいのできれいで気持がいい。

仕事はマッチの箱張りだ。煙草と一緒にもらうあの小さなマッチで、本所の東栄社という、ちょうどオヤジと僕との合名会社のような名のだ。※(始め二重括弧、1-2-54)僕のオヤジは大杉東と言った※(終わり二重括弧、1-2-55)。一日に九百ばかり造らなければならぬのだが、未だその三分の一もできない。それでも、今日までで、二千近くは造ったろう。ちょっとオツな仕事だ。もし諸君がマズイ出来のを見つけたら、それは僕の作だと思ってくれ。

朝七時に起きて、午前午後三時間半ずつ仕事をして、夜業がまた三時間半だ。寝るのは九時。その間に本でも読める自分の時間というものは、三時の夕飯後、夜業にかかる前の二時間だ。夜業が一番いやだ。

本と言えば、あとの本はまだかな。いつかの差入れは去年中にすっかり読んでしまって、この正月の休みは字引を読んで暮した。何分もう幾度も監獄へお伴して来ている字引なので、どこを開けて見ても一向珍らしくない。あとを早く。

生れたそうだな。馬鹿に早かったもんだね。監守長からの伝言でちょっと驚いた。まだ碌に手廻しもできなかったろう。