Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こはくのパイプ
琥珀のパイプ
甲賀 三郎
Lisez 琥珀のパイプ (こはくのパイプ) de 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 109 caractères · 37 écrans
足許には一人の男が倒れている。棒の様になった支配人を睨みながら、曲者は次第に近寄って、机の上の宝石を掴もうとした瞬間背後で異様な叫声がした。それは倒れていた男岩見書記――の口から洩れたのであった。その時、曲者はつと入口の方へ退却した。次の瞬間に室に居た社員がドヤ/\と支配人室の入口に駆けつけた。其時、中から「支配人がやられた! 医者だっ!」と云いながら岩見が飛び出して来たのである。そして社員達は、室へ這入ろうとする途端、真蒼な顔をした支配人と鉢合せをした。
「曲者はどうした」支配人は叫んだ。何が何だか判らないのは社員達である。岩見は支配人がやられたといって飛び出して来る。次には支配人が曲者はどうしたと飛び出して来る。兎に角も中へ入った所の社員達は三度吃驚した。と云うのは、そこには呼吸も絶え/″\になった岩見が倒れて居たのである。
漸く判明した事情は、岩見に酷似した又は岩見に変装した兇漢が、正午で人気少くなった社員室の間を岩見のような顔をして通りぬけ、覆面をした後、機会を待って居たのであった。そして支配人が金庫を開けるべく背をみせた瞬間、岩見に躍りかゝって、短銃の台尻で彼に一撃を喰わせ、次いで支配人に迫ったが、倒れた筈の岩見が呻き声を挙げたので、遂に曲者は目的を果さずに逃げたのであった。