Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びわこのみず
琵琶湖の水
中谷 宇吉郎
Lisez 琵琶湖の水 (びわこのみず) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 773 caractères · 20 écrans
それは実は一戸当り五本くらいの量なのである。この話の落ちはそこにあるので、五本の薪が札幌の冬を越すのに、如何なる役割をするか、それは説明するまでもない。
委員会の闘士は、或いは「凍死するか否かの瀬戸際では、五本の薪でも助かるか死ぬかを決することになる」と言われるかもしれない。しかし一方沢を埋めて腐っている薪のことも考えねばならない。その薪の量については、数量的な資料があるわけではないが、統制前の札幌では、薪を主として使っていた家では、一冬に五敷や六敷使うのが普通であった。北海道の田舎では、現在でも大抵の農家は、十敷以上、多い家では二十敷も焚いている。一敷というのは、大人が一本持ち上げるのに丁度よいくらいの太い薪にして、約百本である。そういう莫大な量の薪を一冬に焚いてしまうこと自身、即ち住宅の欠陥については、充分考える必要があるが、北海道にはまだ薪はかなり豊富にあることは事実である。少なくも豊富に焚いていることは事実である。従って沢を埋めている薪の量も、大体想像がつくであろう。そっちの方は放っておいて、円山の原始林を伐って五本の薪を配給することは、琵琶湖への小便である。