Classiques japonais avec furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lisez 生々流転 (しょうじょうるてん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 297 521 caractères · 586 écrans
月見の宴に事よせて討取るつもりの計画も少将がこれを諷して危険に近寄らせなかったので、佐京は怒って少将を殺した。その侍女の七人の女も殺した。里人が憐んで少将と共にその遺骸を葬ったのが女塚だということになっている。
だが少将を入れゝば八つ塚でなければならないのに七つしかないのに就てはまた一つ伝説がある。侍女の中に美人の女が一人あって、それに百瀬の家の若殿が恋していた。それで秘かに逃れさせて宿の妻にしたのであると。
お秀の家も昔は百瀬家の家臣筋で、天文の時分に北条氏康が関東席捲の際には上杉方に味方した百瀬の主人と共に大師河原に立籠って戦ったことなどあると言い伝えられていた。そういう関係からか、お秀の家も百瀬を名乗っていた。
百瀬の弥太郎翁が丈夫の時代に、例の催しもの好きから、この界隈で百瀬を名乗るものばかり集まる百瀬会というのを作ったことがあった。この町から近村に散らばっているものばかりで十二三軒あった。変り種は地方廻りのオペラコミックの女役者と乞食が一人あった。どうしようかと幹事が会長の弥太郎翁に尋ねると、かまわないから連れて来いと言うので連れて来たことがあった。