Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
Lisez 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 598 caractères · 182 écrans
では次々に巫女の占いが適中しないとは云われない。
茅野雄は「何か」を手に入れるであろうか?
その「何か」とはどんなものであろう?
その翌日のことであったが、松倉屋勘右衛門の邸の中で一つの事件が起こっていた。
「お前は旦那様に憎まれているねえ」
「はい奥様、そんな様子で、私は心配でなりませぬ」
「妾がお前を贔屓にするからだよ」
「はい奥様、さようでございますとも」
「旦那様はお前を嫉妬ているのだよ」
「どうやらそのようなご様子に見えます」
「お前の縹緻がよいからだよ」
「奥様ありがとう存じます」
「妾がお前を贔屓にするのも、お前の縹緻がよいからだよ」
「奥様、お礼を申し上げます」
「それにお前は気も利いているよ」
「はい奥様、ありがたいことで」
「それに妾に忠実だよ」
「はいはいさようでござりますとも。私は奥様のお旨とならば、火の中であろうと水の中であろうと、飛び込んで行く意でござります」
「そうだよそうだよそういう性質だよ。だから贔屓にしてやるのだよ。でもそれは本当かしら? 妾がどのような無理を云っても、お前は聞いてくれるかしら?」
「聞きます段ではございません。きっと、きっと、きっと聞きます」