Classiques japonais avec furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lisez 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 097 caractères · 312 écrans
寺では二三日前から日傭取りを入れて掃除をしておいたので、墓地はきれいになっていて、いつものように樒の枯葉や犬の糞などが散らかっていなかった。参詣するもののうちには、町の豪家の美しい少女もいれば、島田に結った白粉のなかばはげた田舎娘もあった。清三はかみさんからもらった萩の餅に腹をふくらし、涼しい風に吹かれながら午睡をした。夢うつつの中にも鐘の音、駒下駄の音、人の語り合う声などがたえず聞こえた。
結願の日から雨がしとしとと降った。さびしい今年の秋が来た。
かれのこのごろの日記には、こんなことが書いてある。
十月一日。
去月二十八日より不着の新聞今日一度に来る。夜、善綱氏(小僧)に算術教ふ。エノックアーデン二十頁のところまで進む。このごろ日脚西に入り易く、四時過ぎに学校を出で、五時半に羽生に着けば日まったく暮る。夜、九時、湯に行く。秋の夜の御堂に友の涙冷やかなり。
二日。晴。
馴れし木犀の香やうやく衰へ、裏の栗林に百舌鳥なきしきる。今日より九時始業、米ずしより夜油を買ふ。
三日。
モロコシ畑の夕日に群れて飛ぶあきつ赤し、熊谷の小畑に手紙出す、夕波の絵かきそへて。
四日。