Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lisez 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 097 caractères · 312 écrans
郁治の調子もなんとなくくだけて見えた。清三ははしゃぐ友だちの群れの中で、さびしい心で黙って舞台を見守った。
二幕目が終わると、
「僕は帰るよ」
こう言ってかれは立ち上った。
「帰る?」
みんなは驚いて清三の顔を見た。戯談かと思ったが、その顔には笑いの影は認められなかった。
「どうかしたのか」
郁治はこうたずねた。
「うむ、少し気分が悪いから」
友だちはそこそこに帰って行く清三の後ろ姿を怪訝そうに見送った。後ろで石川の笑う声がした。清三は不愉快な気がした。戸外に出るとほっとした。
それでも郁治とは往来したが、もう以前のようではなかった。
一夜、清三は石川に手紙を書いた。初めはまじめに書いてみたが、あまり余裕がないのを自分で感じて、わざと律語に書き直してみた。
意気を血を、叫ぶ声先づ消えて、
さてはまた、野に霜結んで枯るるごと、
卿等の声はまた立たず。
何んぞや一婦の痴に酔ひて、
俗の香巷に狂ふ。
あゝ止みなんか、また前日の意気なきや。
終に止みなんか、卿等の痴態!
さて最後に咄! という字を、一字書いて、封筒に入れてみたが、これでは友に警告するのになんだかはなはだふまじめになるような気がする。