Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lisez 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 097 caractères · 312 écrans
若い二人はよく菓子を買って来て、茶をいれて飲んだ。くず餅、あんころ、すあまなどが好物で、月給のおりた時には、清三はきっと郵便局に寄って、荻生君を誘って、角の菓子屋で餅菓子を買って来る。三度に一度は、「和尚さん、菓子はいかが」と庫裡に主僧を呼びに来る。清三の財布に金のない時には荻生君が出す。荻生君にもない時には、「和尚さんはなはだすみませんが、二三日のうちにおかえししますから、五十銭ほど貸してください」などと言って清三が借りる。不在に主僧がその室に行ってみると、竹の皮に食い余しの餅菓子が二つ三つ残って、それにいっぱいに蟻がたかっていることなどもあった。
梅雨の間は二里の泥濘の路が辛かった。風のある日には吹きさらしの平野のならい、糸のような雨が下から上に降って、新調の夏羽織も袴もしどろにぬれた。のちにはたいてい時間を計って行って、十銭に負けてもらって乗合馬車に乗った。ある日、その女も同じ馬車に乗って発戸河岸の角まで行った。その女というのは、一月ほど前から、町の出はずれの四辻でよく出会った女で、やはり小学校に勤める女教員らしかった。廂髪に菫色の袴をはいて海老茶のメリンスの風呂敷包みをかかえていた。