Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いなかもの

田舎者

豊島 与志雄

Lisez 田舎者 (いなかもの) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 181 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

「若禿」はまだ岸本の手を握りしめて、饒舌り続けてるのである。

「君を、君のような純情な青年を、マダムの目附役に選んだのは、依田氏もさすが眼が高い。君は大任を帯びてるんだ。いいか、しっかりやり給え、そこで、僕も、君に大任を果さしてやるために、その一助にだ、君の立合のもとに、マダムに結婚を申し込む。僕がいの一番で、そうだろう、先約なんだから、これからは、僕の承諾なしに、マダムには指一本さすこともならない……とこういうわけさ。目附役の君が証人だ。いいか、証人は神聖な誓いだ。改めて僕は、依田氏の許へも、結婚の申込をする。マダムとその娘と……三人の新生活だ。おう神よ……というところだが、僕は今……なあに、酔ってやしないんだ。君はまだ青二才で、人生の奥底は分らない。だから、僕のこの胸中も分らないだろうが、マダム……マダムなら分ってくれる。そういうわけなんだ。そのわけが、君にも今に分るようになる。だから、しっかりし給えというんだ……。」

本気だか酒の上でだか、そこのところは分らなかったが、その饒舌に、真面目なものと嫌悪さるるものとを感じて、岸本はそっと手をはらいのけた。