Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まちのてんぼう
町の展望
宮本 百合子
Lisez 町の展望 (まちのてんぼう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 428 caractères · 6 écrans
「こんだあ上野公園や日比谷公園へつれてってくれないかね」
「はぐれないようにして貰わなくちゃ。先行ったとき、車で飛ばしちまっただけで何が何だか分りゃしなかったわ、足でちっとも歩かないんだもの」
東京見物の相談であった。彼等は浮いた声も出さず熱心に話した。
「新宿は二十七日っきりだから、浅川だけだね、参拝するなあ」
「嬉しいねえ」
年増の女は駭然として
「だけど月経がさ」
と座りなおしたような声を出した。
「フッ!」
「いや女は……」
男は真面目に云った。
「見たような気はしないし、ちょいちょい、ちょいちょい行きたくって」
「懲りてるのさ私、この前名古屋へ行った時、全くどこ歩いてるのか分らなかった」
女中が、銚子を運んで行った。
「宿賃いくらですってきき合わせたら五円だって。へー、五円て云ったのよ」
「アラいやだ」
「宿賃なんか兎や角云わないさ」
「大きなこと云ってるわ!」
「兎に角じゃ十日頃としとこう、又此方廻って帰ることにしときゃいいだろう」
女達の話しぶりには、苦笑ながら悪意のもてぬ何ものかが籠って居た。それにしても、これは、どんな種類の玄人なのだろう。
女中を呼んで男が