Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちじんのあい

痴人の愛

谷崎 潤一郎

Lisez 痴人の愛 (ちじんのあい) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 399 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

「あんなもなあ己あ真っ平御免だ。第一お前、月謝を二十円も取るなんて、まるでたけえや」

「だって始めて習うんなら仕方がないわよ」

「なあに、いずれそのうちみんなが覚えるだろうから、そうしたら奴等を取っ掴まえて習ってやるのよ。ダンスなんざあそれで沢山よ。どうでえ、要領がいいだろう」

「ずるいわまアちゃんは! あんまり要領がよ過ぎるわよ。―――ところで『浜さん』は二階にいる?」

「うん、いる、行って御覧」

この楽器屋はこの近辺の学生たちの「溜り」になっているらしく、ナオミもちょいちょい来るものと見えて、店員などもみんな彼女と顔馴染なのでした。

「ナオミちゃん、今下にいた学生たちは、ありゃ何だね?」

と、私は彼女に導かれて梯子段を上りながら尋ねました。

「あれは慶応のマンドリン倶楽部の人たちなの、口はぞんざいだけれど、そんなに悪い人たちじゃないのよ」

「みんなお前の友達なのかい」

「友達って云う程じゃないけれど、時々此処へ買い物に来るとあの人たちに会うもんだから、それで知り合いになっちゃったの」

「ダンスをやるのは、ああ云う連中が重なのかなあ」

「さあ、どうだか、―――そうじゃないでしょ、学生よりはもっと年を取った人が多いんじゃない?―――今行って見れば分るわよ」