Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しろくれない

白くれない

夢野 久作

Lisez 白くれない (しろくれない) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 846 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

奈美女殿の母親は当家より出でたるものにて、奈美女と、われ等夫婦とは再従妹の間柄に当れり。何条粗略なる事致すべき。殊に奈美女は孝心深き娘なり。両親さへ承知すれば何の違背かあるべき。這は決して仲人口に非ず。申さば御身のお手柄とも見らるべし。左様なる事、若き人の口出しせぬものぞかし。一切をわれ等に任せて安堵されよと言葉をつくしたる説明なり。われも強ひて抗ひ得ずして、成り行く儘に打ち任せつゝ年を越えぬ。

かくて兎も角も其夜となり、式ども滞なく相済み、さて嫁女と共に閨に入るに、彼の嫁女奈美殿、屏風の中にひれ伏してシミ/″\と泣き給ふ体なり。われ胸を轟かしつゝ、今宵の婿がね、此の片面鬼三郎なりし事、兼ねてより御承知なりしやと尋ねしに、奈美殿、涙ながらに頭を打振り給ひて、否とよ。何事も妾は承り侍らず。何事も母上様がと云ひさして又も、よゝとばかり泣き沈まるゝ体なり。因に奈美殿の母親は継母なり。しかもお生家が並々ならぬ大身なる処より、嬶天下の我儘一杯にて、継子苛めの噂もつぱらなる家なり。されば最初よりかゝる事もやあらむと疑ひ居りし我は、恥かしさ、口措しさ総身にみち/\て暫時、途方に暮れ居たりしが、やがて嫁女奈美殿の前に両手を支へつ。