Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はくとうのうた

白塔の歌

豊島 与志雄

Lisez 白塔の歌 (はくとうのうた) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 450 caractères · 43 écrans

Aozora Bunko

その、「北冥之鯤、南冥之鵬」という聯がついてる小亭からは、遙かに、北海公園の小山の上の喇嘛の白塔が見えました。荘太玄はその眺めをあまり好まず、樹木を植えて展望を遮ろうかといったことがありますが、夫人や一清の反対で、そのままになっていたのであります。その遙かな白塔に、柳秋雲は暫く眺め入りました。

朗かな秋の青空に、白塔は今、幻のように浮んで見えました。柳秋雲はそれに眼を据えながら、静かにうたいだしました。

その歌の文句は、はっきり伝えられておりません。それは、柳秋雲が作ったものでありまして、稚拙だが純真で、一脈の清冽さを湛えていたということです。白塔を心の幻に見立てて、それが青にも赤にも紫にも塗られていないことを、淋しみまた嬉しむと共に、いつまでも斯くあれかしと希い、愛情を尊敬してただ黙って去ろう、というのでありました。――その最後の句は、明らかに汪紹生の詩から取って来られたものでありました。

歌調は単純でしたが、彼女の声は美しく澄んでいました。その時彼女は、何の髪飾りもなく服も質素でありまして、遙かな白塔に見入ってるその姿は、都塵を離れた清楚さを帯びて、歌曲にふさわしいものでありました。