Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はっけっきゅう

白血球

豊島 与志雄

Lisez 白血球 (はっけっきゅう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 538 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

安心すると、可笑しくなった。

「おい、皆で来てごらん、大入道が居るから。」

晋作の声の調子に元気づいて、皆は座敷から出て来た。大きな影が幾つも重なって、眼の前の障子に映った。

「やあ、大入道が沢山居らあ!」と晋吉が叫んだ。

「お前のは小入道じゃないか。」

そして皆は、まだ先刻の驚きから醒めずにいる清を除いて、障子に影を映し合った。けれど、それが次には不気味になって、立ちつくしたまま黙り込んだ。

晋作は障子をさっと開いた。向うの高窓が、死人の眼のようにぼーっと浮出していた。ぞっと薄ら寒い気がした。

「あら、どうしてこの室の電気だけつかないんでしょう?」

秋子の言葉に皆初めて気付いた。晋作は中にはいって電燈の捻子を捻ねった。ぱっと明るくなった。が皆は云い合したように、そのまま座敷へ戻った。

「馬鹿げた入道だね!」

晋作は強いて笑おうとした。その笑いが変に硬ばってくる所へ、清は別なことを主張しだした。

「でも初めは、たしかに電気がついておりましたが……。」

女中部屋の電気は、いつもつけっ放しにしておかれたのだった。その晩も停電の前までは、たしかについていた筈だった。