Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lisez 白髪小僧 (しらがこぞう) de 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 98 770 caractères · 194 écrans
両方の親達や親類や又は香潮や美留藻の喜びは申すまでもありませぬ。村同志の人々も皆その婚礼の日が来るのを楽しみにして今か今かと待ちかねていましたが、最早その日まで三週間しかないという時になって、大変な御布告が藍丸王の御言葉だといってこの湖の岸に伝わりました。その御布告はこうでした。
「王様はこの頃世に珍らしい赤い鸚鵡という鳥をお捕えになった。その鸚鵡という鳥の話で、この多留美の湖の底に白銀で出来た大きな鏡という宝物が沈んでいるという事が解かった。その鏡というものは自由自在に人の姿を写し取るもので、大昔世界の初めに出来た石の神様の胸から現われ出たものだが、今度王様が是非その鏡が御入り用だと仰せ出された。だからこの湖の縁に住む者のうち誰でも、水潜りの上手な者が水底の鏡を取って差し上げねばならぬ。その鏡は湖の真中の一番深い処に沈んでいるのだから素より並大抵の者では取れぬが、併し首尾よくこの役目をつとめて水底の鏡を取って来たものには、男ならば金の舟、女ならば銀の舟を一艘御褒美に下さるとの事だ。誰でもよい、王様のためにこの鏡を取りに行く者は無いか」
この御布告を、美留藻と香潮が住んでいる村の間の、丁度中程に在る魚市場で、役人が大勢の人々を集めて申し渡した時に真先に――