Classiques japonais avec furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lisez 白髪小僧 (しらがこぞう) de 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 98 770 caractères · 194 écrans
二人の両親の歎きは素より、村の者共の悲しみと驚ろきは一通りではありませんでした。いくら水潜りが上手でも、こんなに長い事水の底に居て生きておられる道理はありません。
けれどももしや船と船との間に、浮かみ上っているのではあるまいか。又はもしや悪い魚に喰われたとしても、せめて髪毛位浮き上がりそうなものだ。いや、死んでいないから浮き上らないのだ。いや、死んでいても浮き上らないのだろう。
ああかも知れぬ、こうかも知れぬと、吾が事のように皆の者は八釜しく評議を初めましたが、この時宇潮と藻取とはやっと気を取り直して、皆の者に向って異口同音に叫びました――
「皆の衆、聞いて下さい。私達はもう立派に諦めを付けました。二人の者は水の底で、鏡を見付けて、綱を結び付けて帰って来る途中で、何か悪い魚の餌食になったに違いない。そうでなければ最早疾くに浮き上って来る筈だ。こうと知ったらば、前から刃物の一ツも持たせてやるところだったものを。けれども今は歎いても仕方がない。それよりももっと大切な鏡を引き上げるのが、何より肝要だ。
この鏡は二人の身代りだ。この上もない大切な形見だ。