Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
がくもんのどくりつ
福沢諭吉教育論集
福沢 諭吉
Lisez 福沢諭吉教育論集 (がくもんのどくりつ) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 97 278 caractères · 197 écrans
たとえば、大工が普請するとき、柱の順番を附くるに、梁間(家の幅なり)の方、三尺毎にいろはの印を付け、桁行(家の長さ)の方、三尺毎に一二三を記し、いの三番、ろの八番などいうて、普請の仕組もできるものなり。大工のみにかぎらず、無尽講のくじ、寄せ芝居の桟敷、下足番の木札等、皆この法を用うるもの多し。学者の世界に甲乙丙丁の文字あれども、下足番などには決して通用すべからず。いろはの用法、はなはだ広くして大切なるものというべし。
然るに不思議なるは、王制維新以来、五十韻ということを唱だして、学校の子供に入学のはじめより、まずこの五十韻を教えて、いろはを後にするものあり。元来五十韻は学問(サイヤンス)なり。いろはは智見(ノウレジ)なり。五十韻は日本語を活用する文法の基にして、いろははただ言葉の符牒のみ。
この符牒をさえ心得れば、たといむつかしき文法は知らずとも、日用の便利を達するに差支えはなかるべし。文法の学問、はなはだ大切なりといえども、今日の貧民社会、まず日用を便じて後の学問ならずや。五十韻を暗誦して、いろはを知らざる者は、下足番にも用うべからず。然るに、生れて第一番の初学に五十韻とは、前後の勘弁なきものというべし。