Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しほんたいへいき
私本太平記(三)
吉川 英治
Lisez 私本太平記(三) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 222 108 caractères · 446 écrans
「はっ」
「もし、小右京があくまで嫌と申すなら、夜陰、引ッ攫っても、ここへ連れまいれとまで申しつけておいたはずだが」
「それがはや、お行方も知れませぬので」
「なに。いつのまにかもう元の家にはいないと。なぜ取り逃がした。ばかっ。……馬鹿、馬鹿」
増鏡の「十九」に。
元弘二年の春にもなりぬ
新しき御代の始めには
思ひなしさへ花やかなり
と、あるその御代はもう後醍醐を完全に世の外のものにしかしていない。そして一転、
――上(新帝・光厳)も若う清らにおはしませば、よろづめでたく、百敷の内、何事も変らず
(中略)
ひとつに立ち混みたる馬、車、隙なく賑はしけれど
見し世の人は交じらはず
参り罷ンづる顔のみぞ変れる
と、新朝廷の大内へ参賀につどう人々の春めき様を写している。去年も今年も、よろず正月の春景色に変りはないが、拝賀に参内する顔ぶれだけが変って、後醍醐の朝に誇り栄えていた顔は一つも見えぬ――と、暗に人心を諷している。
また、同じ増鏡の別の章では、そうした持明院派の朝に時めく人々のさまは、そこはかとなく、板屋の獄裡へも偲ばれようと、
世の音なひを聞しめす
先帝のおんここち
たとへやうもなく