Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しほんたいへいき

私本太平記(四)

吉川 英治

Lisez 私本太平記(四) (しほんたいへいき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 229 324 caractères · 458 écrans

Aozora Bunko

と、かたく持しているふうであると、さぐりの者は城中へ告げて来ている。

正成はかえって惧れた。

次に来るものを思うのだった。また一日の兵糧を一日むなしく食いつぶしていることが辛かった。

とくに、籠城心理には、退屈がなにより恐い。

すでに弟の正季は、それに耐えきれず、われから寄手のわなへかかってゆく者と彼には見えた。――まもなく、その正季は谷底から彼の前へ上がって来た。

「兄者」

正季はすぐ我から言った。

「何かご懸念のよしですが、仰せまでもなく、兵はすぐ谷から引きあげさせました。ご心配なされますな」

「つつしめ」

と、正成は叱ッて。

「ここはただ持久を計れ、堅く守って討ッて出るなとしてあるに、副将のそちみずからなぜ軍律をやぶるか」

「いや、挑戦はいたしませぬ。が、先頃からしばしば敵の小勢が、ひがし谷の峡ふかく入り込み、しきりに味方の水ノ手を探るらしい様子ゆえ、追っ払ッていただけに過ぎません」

「なんの一、二ヵ所は断たれても、城中の飲み水が尽きるような惧れはない。むしろ今は一名の兵だに失うことのほうがよほど惧れだ。およそな敵の小うごきなどは、放って見ておれ」

「ところが今日は、下の沢道に、雑兵だけでなく、馬に乗った敵が二人ほど見えました。