Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かがくがへそをまげたはなし

科学が臍を曲げた話

海野 十三

Lisez 科学が臍を曲げた話 (かがくがへそをまげたはなし) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 453 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

銅線の尖端には大きな銅板をつけると一層効果があります。雷が上空から来ると、針の鋭い電気吸引力で、雷が忽ち吸いよせられ、この針の上に落ちますが、落ちると同時に電線を伝わって地中へ潜りこみ、勢を失ってしまいます。これは云うまでもなく雷の正体は電気ですから、針に引っかかったと同時に、導電体を伝わって地中へ潜るのです。この道が出来ているために、大きな音もなんにもしません。ピチッという位です。

或る所で、それはそれは立派な避雷針を建てました。主人公は大自慢です。何処の家のより立派だというのです。ところが、間もなく雷鳴が始まりましたが、雷は天地も崩れるような音をたてて真先にこの家に落ちました。勿論人死が出来、家は雷雨の中に焔々と燃えあがりました。これはスグスグ雷はいつもの調子で、針の上に落ちてみますと、針の下から地中へ行く道が作ってないのです。つまり銅線が接いでありません。仕方なしに屋根や柱、襖に障子などを伝わって地中へ辛うじて逃げたのです。この家の主人は避雷針の針ばかりを見て来て、肝心の銅線や接地板の必要なことに気がつかなかったのでした。

それと又別の話に、或る村で避雷針を立てましたが、これは電気的に完全な避雷針でしたが、ところがその針を立ててから、その村の落雷が俄かに殖えたという噂が立ちました。