Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いねのいちにち
稲の一日
中谷 宇吉郎
Lisez 稲の一日 (いねのいちにち) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 013 caractères · 20 écrans
もし前者であるとしたら、稲が一日が二十四時間であることを知っていることになる。ところがもし後者であったならば、稲が絶対的の時の長さというものを知っている必要は無いので、ただ温度と照射との変化が、百二十回くり返されたことを知っていればよいことになる。われわれの知っているこの地球上で、日変化をするものは、温度と明暗ばかりでなく、気圧、イオン量、その他いろいろな要素があるが、話を簡単にするために、その中で最も重要らしい二要素、即ち温度と照射だけを採り上げて考えてみる。もし必要があれば、その他の要素についても同様に考えて行けばよい。
種から芽が出て、それが生長をして、炭酸ガスと水とから澱粉を作る。この神秘な作用は、生命という不思議な力の賜物である。一つの生命が、自分の生長をして、さらに次の時代の生命を作るという神秘な過程を完了するのに、或る一定の時を要することは、疑う余地のないところである。しかしその時というのが、物理現象などを支配している時とは、少しばかりちがうのではないかということは、一応考えてみてよいことである。
例えば東北や北海道などで、普通の苗代時期に籾をまくと、水温は十度を一寸越した程度であって、発芽には十日くらいかかる。