Classiques japonais avec furigana
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こくしんとしてのうしにかんするみんぞく
穀神としての牛に関する民俗
中山 太郎
Lisez 穀神としての牛に関する民俗 (こくしんとしてのうしにかんするみんぞく) de 中山 太郎 (なかやまたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 858 caractères · 12 écrans
播州明石市の稲爪神社の例祭には、牛乗権兵衛という神事がある。牛乗りを承る者は、顔へ白粉を塗り額へ大の字を墨書し、裃を着し赤青紙張りの笠を破り、手に長い竹弓と蕪矢を持つ。牛の口取りは持主で焙烙を被るが式は社頭と当宿で祝言を述べるだけである。大阪市住吉区平野郷町の杭全神社の御田植祭には、牛を遣って田を鋤く所作がある。この牛は人間が扮するのであるが、何故か牛に扮すると短命になるとて氏子は嫌う。それで無理に酒を飲ませて勤めさせるが、中々牛遣いの命令をきかぬそうだ。これは追儺祭の儺負人や、護法祭の護法実と同じ心理である。
農耕に深い交渉を有する雨乞祭に、牛の首が利用されることは今も昔も全く変る所がない。仁和四年に菅原道真が讃岐の国守として赴任した折に大旱にあい、雨乞せしに大雨あり、国民狂喜したが、その際に滝の宮八幡の社前にあった石彫りの牛までが躍り出し、その為めに石の牛が首を打ったとて、現在でも首折れ寝牛というがある。この不思議な話も牛の首を雨乞に用いた民俗を知るとき、限りなき興味が湧くのである。和歌山県西牟婁郡北富田村庄川に牛屋谷という滝がある。昔から旱魃の時には村民が集まって祈雨するが、総ての方法を尽くしてもなお降らぬ際は、牛の首を切って、滝壺の柵に置き藤蔓で堅く結え付け後を見ずに帰って来る秘法を行うことになっ