Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lisez 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 95 012 caractères · 189 écrans

Aozora Bunko

「呀ッ、敵機だッ」

真白い、蜻蛉の腹のような機影が、ピカリと光った。

そこを覘って、釣瓶撃ちに、高射砲の砲火が、耳を聾するばかりの喚声をあげて、集中された。

照空灯は、いつの間にか、消えていた。

その次の瞬間、弦三の眼の前に、瓦斯タンクほどもあるような太い火柱が、サッと突立ち、爪先から、骨が砕けるような地響が伝って来た。そして人間の耳では、測量することの出来ない程大きい音響がして、真正面から、空気の波が、イヤというほど、弦三の顔を打った。

爆弾が落ちたのだ!

イヤ、敵機が、爆弾を投げつけたのだった。

バラバラッと、礫のようなものが、身辺に降って来た。

照空隊の光芒は、異分子の侵入した帝都の空を嘗めまわした。

その合間、合間に、高射砲の音が、猛獣のように、恐ろしい呻り声をあげた。

それは、人間の反抗感情というのでもあろうか。爆弾の音を聞かされ、照空灯のひらめきを見せられた弦三は、自分の使命のことも何処へか忘れてしまい、

「畜生! 畜生!」と独り言を云いだしたかと思うと、矢庭に側の太い電柱にとびつき、危険に気がつかぬものか、

「わッしょい、わッしょいッ」