Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わらうあくま
笑う悪魔
野村 胡堂
Lisez 笑う悪魔 (わらうあくま) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 687 caractères · 55 écrans
「では一丁つけさせよう、ブランデーはききが良すぎて楽しみが少い、――ところで、先刻から噂をして居たというのは、君に急用が出来て、捜し廻って居たのだ」
花房一郎は女給に日本酒の熱燗を命じ乍ら、千種十次郎を自分の前の席に据えました。
「気味が悪いな、花房探偵に捜し廻されちゃ――尤もお尋ね者になるほどの覚えも無いが」
千種十次郎は少々グラ付く椅子の上へ、疲れたらしい身体を投り込みました。
「いや、あまり潔白な口はきいて貰い度くないよ」
「?」
「例の熊谷三郎兵衛の令嬢失踪事件だ」
「あれから二週間も経って居るが、目星はつかないのかな、ピカピカするようなお嬢さんを一人、東京が広くたって、そう何時までも隠して置けるものじゃない」
「警視庁の弾劾か」
「いやそう言うわけでも無いが」
「君が協力してくれさえすれば、もっと簡単に解決する筈だと思うが――潔白な口をきいて貰い度くないというのは其処だよ」
「はてな?」
千種十次郎は、何んか知ら大タジタジです。
「最初から話そう――あの令嬢の失踪した部屋で傷けられた、潮田春樹の妹の美保子さんは、犯人の顔か素性を知って居なければならないのだよ」