Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こうばいつきげ

紅梅月毛

山本 周五郎

Lisez 紅梅月毛 (こうばいつきげ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 869 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

家康はそう云ってくくと喉で笑った。人も嗤うような駄馬に乗って、到着こそ三番ながら技では筆頭を占めた、しかもその功を本多家の家風だと申したて、おのれの腕を誇るようすは些かもなかった、それが家康のこころにかなったのだろう、明くる日かれは改めて衣服ひとかさねを賜わった。

深谷半之丞は伏見に数日滞在した。そのあいだに松下河内が牡丹をひき取った、家中の評判は褒貶あいなかばしていた、褒める者は「本多家の名をあげた」と云い、謗る者は「腕に慢じて異を好む仕方だ」と云った。当の半之丞はどんな評判にも知らぬ顔で、ゆるしが出るとすぐ例の老馬に乗って桑名へ帰った。……留守宅へ着くと、残っていた家士とお梶とが出迎えた、阿市や下女たちはもうみえなかった。「松下どののご息女は一昨日おたちのきあそばしました」と家士が告げた。「お帰りまでお待ちなさるよう申上げたのですが、なにかたいそうご立腹のようすでございまして」わかっているというように半之丞は手を振った、そしてお梶に馬の手綱をわたして、「すそをかってやって呉れ」と云った。

お梶は老馬を裏へ曳いていって揖斐川の流れへいれた。云いようのないよろこびで胸がいっぱいだった、伏見の競べ馬の始末は、一昨日ここへも伝わっていた、半之丞が駄馬に乗って三着になり、技では一番をとったという、その知らせ