Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 226 715 caractères · 431 écrans

Aozora Bunko

「そやけど、よう因果を含めて見て、それでも分ってくれはれへなんだら、その時逃げて帰って来たかてええやないの」

「そんなことしたら、勤めも何も放っといて跡追うて来るに極まったある」

「そらまあそうかも知れんけど、今迄の義理考えたら、別れるなら別れるで、ちゃんと尽すだけのことは尽さんといかんやろ、思うよってに。―――」

「うち、何も啓ちゃんにそないせんならん義理あれへん」

幸子は、これ以上云うと勢い口論になりそうなので、あとを控えてしまったが、

「義理がないと云えるやろか」

と、雪子が云った。

「こいさんと啓ちゃんとは、世間の人が誰でも知ってるほど旧い旧い関係やないの」

「うちは疾うからその関係を断ちたい思うてたのんやわ。向うが執拗うて、勝手に附き纏うてたんやもん、義理どころやあれへん、迷惑してるぐらいやわ」

「こいさん、経済的にもいろいろ啓坊に厄介かけてることがあるのんと違う?―――こう云うたら何やけど、お金のことでも世話になってるのんと違う?」

「阿呆らしい、そんなこと絶対にないわ」

「ほんまかいな」

「うち、そんなことせんかて自分の稼ぎでやって行けたし、貯金もしてたと云うこと、雪姉ちゃん知ってるやないの」