Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜつえんたい
絶縁体
豊島 与志雄
Lisez 絶縁体 (ぜつえんたい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 752 caractères · 38 écrans
然し、市木さんを説得することは無理なような気がした。私は断りたかった。それを押っ被せるように、竹田さんは余事をべらべら饒舌り立て、私の返事も待たず※(「勹<夕」、第3水準1-14-76)々に帰って行った。
私は仕方なく、まあ一度は市木さんに話してみることにした。
例の竹垣を跨ぎ越して、市木さんのところに行き、声をかけてみると、二階から返事があった。これはいけない、今は誰にも逢いたくないと言われるのかな、と思っていると、市木さんは二階から顔を出して、構わないから上りなさいとの言葉だった。
弘子さんの葬式の前後、私は二階へ通ったこともあるし、勝手は知っていた。
縁側から上ってゆき、ちらと眼をやると、座敷には布団が敷いてあった。少しく軋る階段を上ってゆくと、二階の室にも布団が敷いてあった。市木さんはそこの縁側に足を投げ出して足首を揉んでいた。傍には繃帯が散らかっていた。
「どうかなすったんですか。」
「なあに、足首をちょっと捻挫しましてね。」
市木さんは足首を丹念に揉み、それからイヒチオールを塗り、油紙をあてて繃帯をした。
その間、私は煙草をふかしながら、室内をぼんやり眺めた。