Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しばられたあひる

縛られたあひる

小川 未明

Lisez 縛られたあひる (しばられたあひる) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 532 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

危ないとなったら、どこへか引っ越しをしなけりゃならん。」と、ひとり言をしていました。

午後でした。なんだか、急に頭の上が騒々しいので、のねずみは目をさましました。そこで、穴の中から出て、のいばらや、藤づるの下をくぐりぬけて、ぶなの木のところまできてみると、いつ造ったか、そこには、みすぼらしい犬でも入りそうな小舎ができていました。屋根には、さびたブリキ板を載せ、周囲は、破れた板が立てかけてありました。のねずみはのぞくと、天井から、ぼろきれが釣るしてあり、バケツには、川水が汲んであって、頭髪の伸びた父親らしい乞食が、曲がった指頭で、もらってきた銭を数えていました。そのそばに、十ばかりの男の子が、口をもぐもぐさせて、なにか食べているようすでした。これを見たのねずみは、板のすきまへ頭を突っ込んだままどうしようかと、しばらくためらっていましたが、

「ぶなの木さんも、こんな人間どもが下に住んではさぞ困ることだろう。しかし、町の方から、子供たちが釣りにやってこなくなるだろうから、魚たちには、都合がいいかもしれない。」

そんなことを思いながら、小舎の中へは遠慮して、圃の方へ走ってゆきました。