Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

るこうしんそう

縷紅新草

泉 鏡花

Lisez 縷紅新草 (るこうしんそう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 566 caractères · 48 écrans

Aozora Bunko

――身投げだ――

と戸外を喚いて人が駆けた。

この騒ぎは――さあ、それから多日、四方、隣国、八方へ、大波を打ったろうが、

――三年の間、かたい慎み――

だッてね、お京さんが、その女の事については、当分、口へ出してうわささえしなければ、また私にも、話さえさせなかったよ。

――おなじ桜に風だもの、兄さんを誘いに来ると悪いから――

その晩、おなじ千羽ヶ淵へ、ずぶずぶの夥間だったのに、なまじ死にはぐれると、今さら気味が悪くなって、町をうろつくにも、山の手の辻へ廻って、箔屋の前は通らなかった。……

この土地の新聞一種、買っては読めない境遇だったし、新聞社の掲示板の前へ立つにも、土地は狭い、人目に立つ、死出三途ともいう処を、一所にった身体だけに、自分から気が怯けて、避けるように、避けるように、世間のうわさに遠ざかったから、花の散ったのは、雨か、嵐か、人に礫を打たれたか、邪慳に枝を折られたか。今もって、取留めた、悉しい事は知らないんだが、それも、もう三十年。

……お米さん、私は、おなじその年の八月――ここいらはまだ、月おくれだね、盂蘭盆が過ぎてから、いつも大好きな赤蜻蛉の飛ぶ時分、道があいて、東京へ立てたんだが。