Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びじんたかじょう
美人鷹匠
大倉 燁子
Lisez 美人鷹匠 (びじんたかじょう) de 大倉 燁子 (おおくらてるこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 870 caractères · 26 écrans
小夜子の頭には幼い頃からの数々の病気や、幾夜眠らずに附き添って世話をした記憶がつぎつぎと浮んでくる。看護婦にさえ出来ない看護をしてやった、それが血を分けた親でなくてどうして出来るものか。
「お母様、――ただいま」
バタバタと達也が茶の間に飛び込んだ。ランドセルを背負ったまま、母の膝へ寄りかかり、甘えるように顔をすりつけて云う。
「お母様、鷹狩見に行ってもいい?」
「どこへ行くの?」
「横町の空地。――お母様も一緒に行って頂戴、僕も鷹狩やってみたいなあ」
母は達也の首からランドセルを外してやり、
「鷹狩ってどんな事をするの? 危なかないの?」と訊いた。
「危ないもんか、――迚も愉快なんだ」
「そう? じゃお母様にも見せて頂戴」
「皆がやるんだよ、お母様、鷹を放して雀や鳩を捕らせるの、迚も面白いんだ、まるで昔の武士になったような気持がするッて、武田君が云ってたよ」
小夜子は達也に急き立てられて出かけた、なるほど空地の真中は一杯の人だかりだった。人垣を覗いてみると、最近勃興しかけた鷹狩を真似て、芸人風の男女が子供相手の商売をやっているのだった。
そこは大きな屋敷跡で、庭になっていたところにはまだ樹木がそのまま残っている、松の樹の根方には菅編笠を被った若い女が、きりりとした身拵えで立っていた。