Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つばさのやぶれたからす

翼の破れたからす

小川 未明

Lisez 翼の破れたからす (つばさのやぶれたからす) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 807 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

やがて、日が暮れかかると、からすの群れは、いくつも西の空をさして、帰りました。そして、北の海のある方の、空が、明るかったのであります。

見覚えのあるからすの群れは、頭の上を過ぎたのでした。そして、翼のいたんだ、哀れなからすは今日はみんなから、ずっと後れて、わずかにその列に加わっていたのでありました。

彼は、哀れなからすが、みんなから、まったく、後れてしまいはせぬかと、気遣いながら、いつまでもその群れの遠く、遠く、見えなくなるまで見送っていました。そのうちに、まったく、その群れは見えなくなってしまいました。

「明日は、どうだろう?」

太郎は、このとき、そう思わずには、いられませんでした。

そして、そのあくる日の暮れ方となりました。太郎は、家の前に立って、同情に満ちた瞳を上げて、哀れなからすの加わっている、その列のくるのを待っていました。やがて、その列はやってきました。しかし、哀れな傷ついたからすの姿は、見えなかったのです。彼は、その数を数えてみました。たしかに、哀れなからすの数一つだけが足りなかったのであります。

「あのからすは、どうしたろう?」

太郎の胸は、悲しさにいっぱいになりました。