Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ろうぎしょう

老妓抄

岡本 かの子

Lisez 老妓抄 (ろうぎしょう) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 601 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

莨入れを出して、煙管で煙草盆代りの西洋皿を引寄せて

「この頃、うちのみち子がしょっちゅう来るようだが、なに、それについて、とやかく云うんじゃないがね」

若い者同志のことだから、もしやということも彼女は云った。

「そのもしやもだね」

本当に性が合って、心の底から惚れ合うというのなら、それは自分も大賛成なのである。

「けれども、もし、お互いが切れっぱしだけの惚れ合い方で、ただ何かの拍子で出来合うということでもあるなら、そんなことは世間にはいくらもあるし、つまらない。必ずしもみち子を相手取るにも当るまい。私自身も永い一生そんなことばかりで苦労して来た。それなら何度やっても同じことなのだ」

仕事であれ、男女の間柄であれ、湿り気のない没頭した一途な姿を見たいと思う。

私はそういうものを身近に見て、素直に死に度いと思う。

「何も急いだり、焦ったりすることはいらないから、仕事なり恋なり、無駄をせず、一揆で心残りないものを射止めて欲しい」と云った。

柚木は「そんな純粋なことは今どき出来もしなけりゃ、在るものでもない」と磊落に笑った。

老妓も笑って

「いつの時代だって、心懸けなきゃ滅多にないさ。