Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たんでき

耽溺

岩野 泡鳴

Lisez 耽溺 (たんでき) de 岩野 泡鳴 (いわのほうめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 597 caractères · 110 écrans

Aozora Bunko

抜いて出すのを受け取って見たが、鍍金らしいので、

「馬鹿!」僕はまた叱りつけたようにそれをほうり出した。

「しどい、わ」吉弥は真ッかになって、恨めしそうにそれを拾った。

「そんな物で身受けが出来る代物なら、お前はそこらあたりの達磨も同前だア」

「どうせ達磨でも、憚りながら、あなたのお世話にゃアなりませんよ――じゃア、これはどう?」帯の間から小判を一つ出した。「これなら、指輪に打たしても立派でしょう?」

「どれ」と、ひッたくりかけたら、

「いやよ」と、引ッ込めて、「あなたに見せたッて、けちをつけるだけ損だ」

「じゃア、勝手にしゃがアれ」

僕は飯をすまし、茶をつがせて、箸をしまった。吉弥はのびをしながら、

「ああ、ああ、もう、死んじまいたくなった。いつおッ母さんがお金を持って来てくれるのか、もう一度手紙を出そうかしら?」

「いい旦那がついているのに、持って来るはずはない、さ」

「でも、何とやらで、いつはずれるか知れたものじゃアない」

「それがいけなけりゃア、また例のお若い人に就くがいいや、ね」

「それがいけなけりゃア――あなた?」

「馬鹿ア言え。そんな腑ぬけな田村先生じゃアねえ。