Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はいたい

胚胎

宮本 百合子

Lisez 胚胎 (はいたい) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 077 caractères · 55 écrans

Aozora Bunko

まことに結構な事でござりますのが人々達はその生を与える薬でまるで反対の末長うござるはずの命をちぢめる事をよういたしますのじゃ。

まるで生き・死にを司っていらせらるる神の御力をうばうた様な事でござりまするわ。

この世の中から化物や病が少くなりましてからは――夜の神の御殿の厚い扉の中に封じ込まれてじゃとも聞きましてござりまするが――

悪魔はもそっと恐ろしい種を人々の心の中に植えつけましたと申す事でござりますじゃ。

したが、私はあまりいこう年を取ったので悪魔奴見限って魅入らぬのじゃと若いもの共は申して居りまするがのう。

王は淋しい眼つきをして燈心のゆらめくのを見つめる。老人は骨張ったしかし柔かい手で王の手をこすって居る。

窓の外に夜番の武人が持つ「たいまつ」の細長いほのおが二つ前後してかなりゆるゆるよぎって行くのが見える。

思いに沈んだ様に王は話す。

老人は王の体を静かに見上げ見下しして居る。

王  わしはそなたが、わし位の年頃であった時の世の中の事は恥かしい位に何にも存じて居らぬのだ。

覚えて居るだけでよいのじゃわしに話して呉れ。

老  古い巻物と同じにさぞ、とぎれとぎれでござりましょうがのう。