Classiques japonais avec furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lisez 脱線息子 (だっせんむすこ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 108 293 caractères · 221 écrans
道楽はそれから後のことさ」
という具合に二人は二時間ばかり訓諭を受けて、昼食後這う/\の体で辞し去った。
松浦さんへは着いた時と帰る時に一寸顔を出したばかりだったので、新太郎君は、
「一週間一生懸命になって働いて、顔を見た丈けとは情けないなあ」
と愚痴をこぼした。
「可哀そうになあ。しかし今度の日曜がある。今までの調子で又一週間勉強するさ」
と寛一君が慰めた。
「見るに見兼ねるだろう?」
「大いに同情している」
「君が気を利かしてくれてもガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーが打ち毀してしまいそうだぜ。ソプラノと地震を一緒にしたんじゃ秀子さんの気に入らないに定っている」
「しかし大分懇意になっているらしいぜ。然う悲観したものでもあるまい」
「懇意になるほど無遠慮なことを言うから始末が悪いよ。相手と場合の見境がない」
「それは確かに然うだ。僕は店員だけれど、若旦那並にお説法を喰ったよ」
「サン/″\だったね」
「日が悪い」
「いや、天気が悪いんだ。雨さえ降らなければ今頃は海へ入って騒いでいらあ」
「この次も雨だったら世話はないぜ」
「何うか天気にしたいものだ。僕も唯じゃ然う/\は続かない」