Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じゆうじん

自由人

豊島 与志雄

Lisez 自由人 (じゆうじん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 030 caractères · 139 écrans

Aozora Bunko

――その結果を、佐竹は営業主任に話し、なおひそかに調査を続けることにした。その時、紙の問題から、営業主任は菅原のことをちょっと尋ねた。

菅原が九州に旅したのは、天元社に関する限りでは、福岡と熊本との書籍売捌店への連絡という、ごく軽いもので、なお希望的な附帯事としては、九州で印刷用紙が多少とも入手出来ないものか、機会があったら探ってみるということだった。――その旅行は、一週間か十日間ほどの予定だったが、菅原からは、帰りが後れるとの電報が一つ社長宛に来たきりで、もう数週間を経過している。第一、旅費の点などもどうしているのであろうか。

菅原に対して、佐竹は嫌疑をかける気はなかった。だが、菅原は少々型破りに勝手気儘すぎる。ちょっと当ってみる必要はあった。

一年あまり前、菅原は京都の長谷部先生の手紙を持って天元社にやって来た。この長谷部先生は、佐竹が最も尊敬してる思想家なのだ。手紙には、有為な才能だから是非使ってみてくれとあった。菅原自身が言うには、週に四日ばかり、つまり見習とか嘱託とかいうことにして、自由に働かせてくれとのこと。そして彼は、眼を丸く見開いて、じっと相手の眼を見つめた。